「盗んだの?」


私は絶句した。

何を言ってるの?あなたが勝手に投げたんでしょ?!

言いたい、言いたいけどそんな事言ったらまた何かされるっ………


「ぬ…………盗んで………ません………おっ…お、落ちてて………それをたまたま、……私が拾って……それで……………」


「はぁ?!盗んだんでしょう?!言いなさいよ、私が盗みましたって!言えよ!オドミ!」


“オドミ”これは私のあだ名で、いつもオドオドしていて気持ち悪いからという理由でつけられた。

誰のせいでこんな性格になったと思っているのか……

確かに私は人と接するのは苦手だ。
それは幼い頃からずっと、だからって友達がいなかったわけじゃなかった。
ある程度の友達はいたし、普通に話しもしてた。

それは小学生までの話だけれど……………


とにかく今は誤解を解かなければならない。