阿羽が目を開くと、そこは見たこともない都市だった。
天まで届きそうなくらい高い高層ビル群、アスファルトで完璧に整備されて真っ平らな道路、個性的な格好をした人たちがごった返すスクランブル交差点。今の今まで家でスマホを堪能していたのに、いつの間にか外に出ている。