それはあまりにも突然の事だった…。

いつものように、授業を受けていると、

「春日(かすが)、ちょっと」

ある先生に呼ばれた。

「お母さんが亡くなったそうだ…。
すぐに行ってあげなさい」

先生に一礼し、慌てて支度をする。

病院には、お父さんがいた。

お母さんの顔には、白い布が被せてある…。

「自殺だそうだ」

お父さんが吐き捨てるように言う。

「なんで…」

「桃華がいなくなって、寂しくて耐えきれなかったんだと」

「………」

お母さんはずるい。