ある日、あたしは部屋の片付けをしていた。

押し入れの中には、小さなダンボール箱があって、それをあけると、小学生の時にあたしが書いた詩集があった。

タイトルは『将来の夢』で、みんなのものを見ながら、あたしの書いたものを探す。

『しょうらいのゆめ
ふくはら なつき
あたしは小さいころ、にゅうたいいんをくり返していました。
お母さんが言うには、きかんしぜんそくというやつらしいです。
やさしいかんごしさんがいたから、病院はきらいではありませんでした。
あたしもその人のような、やさしいかんごしさんになりたいです。』

…そうだ!
思い出した!
あたしは看護師になりたかったんだ!