「俺、小さい頃から見てるからやっさんがじーちゃんみたいなもん(笑)」

「あたしも~!
保育所の時から見てる!」

「保育所!?
すげぇ~!!
俺、小学校」

「おい、お前ら、うるさくて聞こえねぇよ」

拓翔が口を挟む。

「音量上げればいいだけじゃない」

ナキコが拓翔に言う。

「いや、あんまうるさいと近所迷惑じゃね!?」

見た目は今時の高校生なのに、実は周りを気にする拓翔。
俺はそんな拓翔を好きになって、拓翔と友だちになったんだ。

「蒼生とみちぽ、お似合いだね」

ナキコが笑う。

「ええ~、そんな事ないから!」

2人して手をブンブン振ると、

「息ぴったりじゃん!」

ナキコと拓翔に突っ込まれ、俺らは顔を真っ赤にさせる。