もうすでにボロボロのハートを更に粉々に砕きにかかる蜂谷くん。



いや……そこまで言う?そんな本人目の前にして…。




「丸メガネは、これが一番しっくりきたんです。仕方ないでしょ。
髪は、邪魔だからまとめてるだけです。
だからいいでしょう、別に。
見た目じゃなくて、実用性重視なんです」




粉々になったハートを悟られないよう、必死に強がってみたら、



蜂谷くんがククッと笑い始めた。




「……ぷっ、あははっ!
キミ、面白いね!
仁の次は、キミをネタにしたい!」



「……は?」



「俺、蜂谷秦太!」



「……知ってます」



「ほんと?俺有名人?」




蜂谷くんはニコニコ笑いながら、頭の後ろで手を組んだ。




「で、キミの名前は?」