子ども等は次々と供養を終えていった。

一人、また一人と河の向こうへ渡っていった。


「またいなくなったね」


船に乗り、河の向こうへと渡っていく子どもを見送りながら、少女が言う。


「だから言っただろう、お前も塔を積み上げれば向こうへ渡れる」


大鬼の、どこか力のないその言葉に、少女はにへらと笑うだけだった。