「何故自分の役目を果たそうとしない?」


大鬼が疲れた声で少女に問う。

役目を果たさねばここに来た意味がないだろう、と。


「そんなの知らないよ」


少女は答える。


「私の役目は私が決めるよ」


にへらと笑いながら、そんなことを言った。


「それではいつまでもここに留まることになるではないか」


そうさせることが自分の役目であることも忘れ、大鬼がそんなことを言う。