「お母さんっっ!!行かないでっ」 私は何度も泣きながら叫んでいた。 「青…いい子だからママの言うこと聞いて?」 そして私は知らない女の人に抱き止められる。 「青ちゃん〜、お友達もたくさん待っているし、ここでママのお迎えまとっか!」 「いい子にしててね。お利口さんの青がママは大好きよ。」 ママがそういうから私は涙をこぼさないよう口を紡ぐ。 「いい子で待ってる…」 これが幼少期の私の少しさみしい思い出だ。