‘もったいないよなー’と騒ぐハヤテは放っておくとして。

今、ここにいない友人を探しに行くか考える。




「……少し、放っておいてあげれば? ヒスイの背中が、ひとりになりたいって言ってたよ」

(………)


ハヤテは、見ていないようでちゃんと見ている。
普段はおちゃらけているから、気づきにくいけど。


「そーだな」


昼休み終了のチャイムがなる。

結果的にハヤテの言った通り、ひとりにすることになってしまった。





自分の席に座りながら、あいつもどこかで見ているであろう空を見る。





儚いあいつが、消えてしまわぬことを祈りながら………。




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