「お・ま・え・は…!!」
「……ごめん」
「〜っ! はぁ」
「「?」」
「………」
「んで、この人たちは? (お前は目離したスキに、何やってんだよ…)」
「え〜と…親戚。(…なんか心の声が)」
「…親戚?」
「ん。(で、いっか)」
――クスクス。
「仲いいね」
「…ヒスイ、オレら置いてけぼりくらってんだけど」
「うぇ? ぁ、すみません」
ディオンとのやり取りを知らない二人は、俺たちを傍観していた。
説明をする前にディオンが来たから……。
「こいつは、学校の友達で…」
「ディオンっていいます」
「ほぅ。オレはシノグだ。ヒスイの叔父にあたる」
「……叔父?」
「そ、ヒスイの母親とは双子の兄妹なんだよ」
「……はぁ」
「俺はジェイド。ヒスイとは今日が初対面だけど、まぁ…親戚みたいなものだよ」
「へぇ…」
「で。ディオンくんはどうしたの?」
「あ、んと…」
ジェイドに問われるも、なんて説明していいのか…。
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