だったら、俺がする返事は決まってる…―――。




「…いいん、ですか?」

「ん?」

「付きまとって」

「いいよ。用事があるから、いつもってわけにはいかないけど。


それでもいい?


あと、色々聞くかもしれないけど」


「‘色々’…?」

「俺の用事関係…かな。

急いで来たから、あんまり情報持ってなくてね。ヒスイくんの方が、色々知ってるかもしれないんだ」

「別に、構いません」

「うん。じゃあ、よろしくね」


にっこりと笑って、ジェイドさんは手を差し出してきた。
今度は思わずではなく、俺の意志で手を差し出して握手をする。


「よろしくお願いします」


――クスリ

「敬語じゃなくていいよ。あと、敬称もいらない。ジェイドでいい」

「でも…」


ほとんど初対面なのに…。


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