「は〜。すっきりしたねー」


そういうハヤテを先頭に、ぞろぞろと男の子たちがお店から出てきた。


あの後、7人は昼食を食べ、適当にウィンドウショッピングをしたあとカラオケに行き、今はそのカラオケから出てきたところである。


「つーかオレ的には、ヒスイの上手さにビックリなんだけど」

「…そ?」


ランスの言葉にみんなは頷いた。
始めは傍観していたヒスイだが、周りにせがまれ強制的に歌うことになり…。

歌が上手いということが発覚した瞬間だった。


「まぁ、でもビックリはしたけど意外とは思わなかったよー。オレ」

「何で?」

「だってヒスイだもん」

「「「「「あ〜…(納得)」」」」」


ハヤテの言葉に、ヒスイ以外が頷いた。
ヒスイの持つ雰囲気やイメージが、どうやらそういった印象を与えているらしい。


(……何それ)

「ま、確かに、逆に下手っていうのが想像できないな」


クスクスと笑いながら、ディオンが言う。
そして、ヒスイ以外がその言葉に頷いている。


「さて、このあとどうする? 飯食うか、帰るか」

「ん〜…ん?」



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