「そうなのか?」
「気づいてないんだ」
いつの間にかハヤテと話し終わっていたリュウが、苦笑いをしながらそう言った。
「ヒスイは綺麗って有名で、ディオンはカッコイイって有名だよ」
「あと共通してあるのが、どっいもモテるのに告白全部断ってるってとこか」
‘へぇ〜’と、三人の話に当の本人たちが感心して聞いている。
この様に、ハヤテとファウルは苦笑いがでてしまう。
(あの二人、自分の噂に疎いんだな)
(まぁ、本人の目の前で噂はしないしねー。それに、あの二人に噂話聞かせようって積極的なヤツもいないし)
ファウルはハヤテの言葉に納得する。
確かに本人の前で噂はできない。
そして、二人の雰囲気をわざわざ壊しに行くヤツもいないだろう。
ハヤテも噂には興味ないし、耳にわざわざ入れようとは思わないだろうし。
「自己紹介も終わったし、そろそろ行くか」
「だねー。お腹すいたー!」
そういうことで、合計七人の男子高校生は学校をあとにした。
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