ハヤテは話を変えるように、咳を一つしてから男子生徒へと話を向ける。
‘ファウル’と呼ばれた男子生徒は、話し掛けた理由を思い出した。
「そうだった。今日さ、これで終わりだからどっかいかないか、って話になったんだよ。
で、お前らも一緒に行かない?」
「男だけでー?」
「たまにはいいじゃん。ど?」
ファウルの話にハヤテは顔をしかめた。
ハヤテの顔を見たファウルは、ディオンとヒスイに顔を向けて二人に尋ねる。
「いんじゃねぇ。オレは構わない」
「ヒスイは?」
「ん、俺も構わない」
二人の色よい返答を聞いたファウルは、にんまりとした表情でハヤテに向き直る。
.