大きな講堂では、今、人々が暮らしている居住型衛星の話、昔、人は地球にいたという話が映像を交えてされている。
しかし。
この話は小学生でも知っている。
確かに、小学生の知っているものより詳しく、映像も交えたものになっているのだが、今さら高等部2年生にする話ではない。
『人々は再び地球に住むため、また、地球への贖罪も込めて“地球再生”を目指しています。
これらの中心となっている機関が、衛星“グレイア”です。
ここでは、現在の地球の環境状況の把握、改善策の検討や研究を行っています。
それだけではなく、地球から持ち得た樹木の育成、管理、より強い樹木育成の研究も行っています』
では、何故されているのかというと―――、
『そしてこの、地球再生の研究機関である、衛星“グレイア”へ来週社会見学に行きます』
―――というわけである。
((((((((だからって今さら、授業潰してまでする話じゃないだろ…))))))))
そう、全員が思ったとか思わなかったとか。
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