「………」


「空を見てるヒスイは、今にも消えそうで…。女の子と付き合ったら、そういうの、なくなるんじゃないかと思って」

「…あいつは…好きでもない子と、付き合うようなヤツじゃないよ」

「知ってる。でもっ…」


ハヤテが言ってることはよくわかる。
オレも思っていることだから。


空を見ているあいつは、そのまま空気に溶けてしまいそうだから…。



「たとえ、付き合ったとしても、あいつは空を見るよ」

「でもっ! 変化があればっ」

「無理だ」


「!」



酷いことを言ってるのはわかってる。

でも、変わらないんだ…あいつは…。



.