今日も変わらず、空は青い。
「なーに、呆けてんだよ! ヒスイ!」
「!?」
空を眺めてると、背中への突然の衝撃と自身へのかけ声が襲った。
それと同時に、一気に教室の騒がしい音が蘇る。
「………。何の用だ」
「あら、ヒドイ。何の用だはないじゃん」
「……お前な、少しは加減しろ」
「ドアんとこにいる子、お前に用があるってー」
「そして、話を聞け」
‘はぁ’と溜め息をついて立ち上がり、ドアの所にいる子の方へ足を向ける。
高校に入ってからできた友人、ハヤテはたまに話が噛み合わない。
それが意図的なのかは置いといて、疲れるから放っておく。
.