長かった戦い。
……その戦いが、今終わる。




「お互いの組で、本当にいろんなことがあっが……終戦だ。
もう、戦いはお互いやめろ。今は一刻も早くケガ人を病院に連れて行くんだ」


暮人さんはまわりに目を向け、声を出した。





本当に……たくさんの人が傷つき、苦しんだ。
大切な人も失って、傷が残る人もいる。


でも……これ以上、なにかを失うことはない。


戦いは、終わり。





その言葉を聞いた人たちは銃をおろし。
手に持っていたものが地面へと落ちる。



そしてすぐに動き出す人たち。
巧くんも動き出し、未玖ちゃんの元へ。






……本当に、終わったんだ。
終戦、なんだ。