音にびっくりして動かなくなる体。
……変な汗が出てきた。
見えないからあっちの状況がわからない。
わからないけど……なにか、嫌な予感がする。
銃声が鳴ったあと、急に静かになる外。
声も、足音もしなくなった。
いったい、何が起こって……。
「未玖様っ!!!!!!」
後に聞こえてきたのは、未玖ちゃんを呼ぶ声だった。
ただならぬことが起きている、というのは確実で。
私は心配になって、車のカーテンを少し開けて外をちらりと見た。
そして、見えたら光景に立ち上がる。
見えたのは、未玖ちゃんが倒れている姿。
肩から血を流していて、隣には紫乃の姿。
撃たれたのは、未玖ちゃんだ。