「その前に私の話を聞いて!!」 「おねがいだからもうやめて……っ!!」 紫乃と未玖ちゃんは叫ぶが……こちらに走って近づいてくる足音。 「稲森!いい加減バカなマネはやめろ!ここで死にたくはないだろう!稲森!」 そんな声が聞こえてきたあとのことだ。 ──大きく、銃声が鳴り響いたのは。