『チーナーツーー!!!』



『今行く!!』



行ってきます!と声をかけて
玄関を飛び出す。



『おはよう!ナーベ....』



『おはよう!じゃないよ!!!
昨日のニュース見たよ!!!!

あ、あれって、』



『みたいだね。』



『許さん!!!
あの写真撮った記者を八つ裂きにしてやる!』



『大丈夫だよー、』



『でも、でもチナツ』



『断ったから』



『へ?』



『レオからの告白、断ったから』



『そう、なんだ。』



『うん。』



『ま、色々聞きたいことはあるけど
いーや!大学行こ!!』



いつも通りにしてくれるナーベラに
笑みがこぼれる。



ありがとうナーベラ。



あなたのおかげでいつも救われてる。



『あ、』



『あ、』



『お、おま!』



感情に浸りながら大学に歩いていると
よく知っている人をみかける。



あー、大学の中では会うと思ってたけど
まさかこのたいミングだとは、



『あー、おはよう、ブライアン』



ナーベラは横で
あっちゃーという顔をしながら
笑いをこらえている。


器用だね。



ブライアンは人を指さしながら
わなわなと震えて驚いた顔をしている。



人を指さしちゃダメって習わなかったの。



この2人は、絶対わかってる。



ブライアンはパクパクと口をさせながらも
何も聞いてこない。



ありがとうブライアン。



今は、それが一番かも