『逆にあんな分かりやすい
レオのこと分かんないチナツが
意味わかんねーよ!!』



『マジか』



『マジだ』



カインの呆れた声にまた笑みがこぼれる。



でも、



でもねカイン。



『カイン。近くにレオいる?』



『ん?
あー、今あいつこれの事でバタバタしててよ。


連絡しても出れねーと思うけど』



『うん、そうと思った。』



『多分これから合流するから
伝言なら受け付けるぜ』



『あ、じゃあ、お願いしていい?』



『おう!ドーンと任せとけ!』



『じゃぁ、レオに、


ごめんなさい。って伝えて』



『は?ん?
どゆこと?』



『レオに、
貴方とは付き合えません。
本当にごめんなさい。


って伝えて欲しいの。』



『は?』



カインの声が大きく聞こえる。



ごめんね、



ごめんねレオ。



おめでとうって言ってくれた3人もごめんね。



ごめんなさい。



私は私の為に、



そっちには行けないの。



『じゃあね、カイン』



『は?ちょ、ま!!!
チナツ!!!』



ブチッ



通話を切ると静寂が訪れる。



『ごめんなさい。レオ。』



これは私のエゴだから。



私の自分勝手な私の事情だから



ごめんなさい。



愛してるよ。



レオルド・スミス