祖母と母に翔という存在を初めて話した。
結構時間がかかっちゃったけれど、きちんと説明しなければ祖母と姫路城行くことも母から許可が下りないと思ったから。
最後まで話を聞き終わった祖母が目を細め、私の頭を子供の時のように何度も撫でた。
「その翔って人、いい人だね。おばあちゃんも会ってみたいよ」
「どうして今までその人のこと黙ってたのよ」
母は納得のいかない様子で私に尋ねる。
「だって、ただの友達だし」
「本当に友達なの?そんなに親しいのに」
「友達だよ」
「ふぅん」
母は腕を組み、私を挑発するような視線でにやにやしていた。
「もう!本当だってば!」
なんだかそんな母の様子が不愉快で思わず母の腕を軽く叩く。
「ごめんごめん、で、本当にその翔って人は連れていってくれるの?忙しい人だろうから、そんなタイミングよく連れて行ってもらえるのかしら」
「そこは相談だけど。おばあちゃんは来週からいつまで退院できるの?」
「そうね、調子にもよるみたいだけど、長くて一週間だろうって先生が言ってたわ」
「そうか、一週間しかないのね。とりあえずすぐに翔に連絡とってみる」
「ええ、よろしく伝えてちょうだい。お母さんは先生に今からそんなことしてもいいか聞いてくるから」
母は、自分の手荷物を抱えると、急ぎ足で部屋を出ていった。
私も「ちょっと電話してくるね」と祖母の手に軽く触れて部屋を後にする。
結構時間がかかっちゃったけれど、きちんと説明しなければ祖母と姫路城行くことも母から許可が下りないと思ったから。
最後まで話を聞き終わった祖母が目を細め、私の頭を子供の時のように何度も撫でた。
「その翔って人、いい人だね。おばあちゃんも会ってみたいよ」
「どうして今までその人のこと黙ってたのよ」
母は納得のいかない様子で私に尋ねる。
「だって、ただの友達だし」
「本当に友達なの?そんなに親しいのに」
「友達だよ」
「ふぅん」
母は腕を組み、私を挑発するような視線でにやにやしていた。
「もう!本当だってば!」
なんだかそんな母の様子が不愉快で思わず母の腕を軽く叩く。
「ごめんごめん、で、本当にその翔って人は連れていってくれるの?忙しい人だろうから、そんなタイミングよく連れて行ってもらえるのかしら」
「そこは相談だけど。おばあちゃんは来週からいつまで退院できるの?」
「そうね、調子にもよるみたいだけど、長くて一週間だろうって先生が言ってたわ」
「そうか、一週間しかないのね。とりあえずすぐに翔に連絡とってみる」
「ええ、よろしく伝えてちょうだい。お母さんは先生に今からそんなことしてもいいか聞いてくるから」
母は、自分の手荷物を抱えると、急ぎ足で部屋を出ていった。
私も「ちょっと電話してくるね」と祖母の手に軽く触れて部屋を後にする。