会計処理はいつも月初にやるから、まだ二週間ほどあるわけで。まぁ、その間に見つかるでしょう。

その時、弁当の横に置いてあるスマホが震えた。

すぐに手に取って開くと、学生時代の友達からの食事のお誘いLINE。

嬉しいような残念なような。

っていうのも、この前、翔と食事してるとき、竹部さんに年末の旅行日程を尋ねるLINEを送ってからまだ何の返信もない。

一応既読にはなってはいるから、見てくれてるとは思うんだけど。

ちょうど送ってから1週間は経っただろうか。

部長格ともなればそうそうLINEも送ってられないくらい忙しいのかもしれない。

だけど、こちらも予定が立たないわけで少し困っていた。

翔との松山城の予定が丁度クリスマスにかかってるし、祖母の容態も気になっている。

それにしたって、翔はよくもクリスマスに松山城かぶせたわよね。

私が彼氏いるの知ってて。

そんなことを思いつつ、気忙しく友達からのLINEに返信を打っていたら、スマホが電話を着信した。

電話は竹部さんからだった。