今日の朝九時過ぎの便で、翔は一時帰国することになっている。
実に会うのは一か月半ぶりだ。
寂しくないと言えば嘘になるけれど、友達の期間が長かったせいかこの地球上のどこかに存在していて、たまにメールや電話があればそれ以上求めることもない。
いや、そうでもないか。
強がってしまうけれど、恋しくてしょうがない。
彼の柔らかいキスも、意外に厚い胸板も、その熱い体温も。
翔の友達以上の部分を知ってしまってからは、やっぱり互いに恋人として一緒にいたい。
マイアミは、遠距離にしては遠すぎるもの。簡単には会いに行けるはずもなく。
結局、いつも翔が帰国するのをひたすら待っているだけだった。
仕事が終わり、翔との待ち合わせ場所に急ぐ。
いつもの居酒屋【大吉】。
この場所は、友達であろうが恋人であろうが変わらない二人のお気に入りの場所だ。
暖簾をくぐり引き戸を開けると魚の焼ける香ばしい匂いが私を迎え入れる。
「へい、いらっしゃい!おっ、美南ちゃん久しぶり。彼氏さんがお待ちかねだよ!」
大将が満面の笑みで「ここ!ここ!」と言わんばかりにカウンターの一席に視線を向けていた。
その視線の先に座っているのはもちろん翔。
久しぶりに会う翔は頬が日に焼けていて、いつもより精悍に見える。
ドキドキしながら、そんな彼の隣に腰掛けた。
「大将、生中一つね」
翔が人差し指を立てて大将に声をかける。
「元気だった?」
出された生中の瓶を軽く翔と合わせながら尋ねた。
「いや、全く元気じゃないね」
翔は頬杖をつき私に顔を向けた。
そんなまじまじと見られたら恥ずかしいじゃない。
久しぶりに見るアーモンド型の目は色っぽくてどこに目をやればいいか困惑する。
実に会うのは一か月半ぶりだ。
寂しくないと言えば嘘になるけれど、友達の期間が長かったせいかこの地球上のどこかに存在していて、たまにメールや電話があればそれ以上求めることもない。
いや、そうでもないか。
強がってしまうけれど、恋しくてしょうがない。
彼の柔らかいキスも、意外に厚い胸板も、その熱い体温も。
翔の友達以上の部分を知ってしまってからは、やっぱり互いに恋人として一緒にいたい。
マイアミは、遠距離にしては遠すぎるもの。簡単には会いに行けるはずもなく。
結局、いつも翔が帰国するのをひたすら待っているだけだった。
仕事が終わり、翔との待ち合わせ場所に急ぐ。
いつもの居酒屋【大吉】。
この場所は、友達であろうが恋人であろうが変わらない二人のお気に入りの場所だ。
暖簾をくぐり引き戸を開けると魚の焼ける香ばしい匂いが私を迎え入れる。
「へい、いらっしゃい!おっ、美南ちゃん久しぶり。彼氏さんがお待ちかねだよ!」
大将が満面の笑みで「ここ!ここ!」と言わんばかりにカウンターの一席に視線を向けていた。
その視線の先に座っているのはもちろん翔。
久しぶりに会う翔は頬が日に焼けていて、いつもより精悍に見える。
ドキドキしながら、そんな彼の隣に腰掛けた。
「大将、生中一つね」
翔が人差し指を立てて大将に声をかける。
「元気だった?」
出された生中の瓶を軽く翔と合わせながら尋ねた。
「いや、全く元気じゃないね」
翔は頬杖をつき私に顔を向けた。
そんなまじまじと見られたら恥ずかしいじゃない。
久しぶりに見るアーモンド型の目は色っぽくてどこに目をやればいいか困惑する。