あー、やだ。
せっかくの松本城だったのに、会うべきはずではない人に会ってしまった。
SNSやってることは、親友にも両親にも秘密だったのに。
やっぱりね。
城好きって恥ずかしいことじゃないけれど、皆に触れられない自分をSNSではさらけ出してるから誰にも見られたくないもの。
ましてや、そんな自分を知っているSNSで出会った人とは絶対出会いたくない。
見えてる自分と隠してる自分。
隠してる自分を知ってるわけだから。
弱みを握られてるも同然。
でも、まぁ、あの一瞬だったからお互い本名も素性もわからないままだし、もう会うことはないわね。
自分自身に言い聞かせながらグラスを持ち上げ、再び口元に付けようとしたその時、隣で声がした。
「隣いいですか?」
せっかく至福の時を今まさに味わおうとしてるっていうのにタイミング悪いったら。
私は渋々グラスから口を外すと、正面を向いたままあいまいな微笑みを作り「どうぞ」と答えた。
「お楽しみのところ申し訳ありません」
椅子を引く音と一緒にその男性は私に頭を下げた。
「いえ、大丈夫です」
表情に出ちゃってたかな。
私はそう言いながら、かなり恐縮しているように感じた彼の方に顔を向け苦笑した。
「また会っちゃいましたね、meeさん」
へ??
思わず持っていたグラスを落としそうになる。
顔を上げた彼は、まさしく松本城で出会ってはいけないのに出会ってしまったsho-だったから。
せっかくの松本城だったのに、会うべきはずではない人に会ってしまった。
SNSやってることは、親友にも両親にも秘密だったのに。
やっぱりね。
城好きって恥ずかしいことじゃないけれど、皆に触れられない自分をSNSではさらけ出してるから誰にも見られたくないもの。
ましてや、そんな自分を知っているSNSで出会った人とは絶対出会いたくない。
見えてる自分と隠してる自分。
隠してる自分を知ってるわけだから。
弱みを握られてるも同然。
でも、まぁ、あの一瞬だったからお互い本名も素性もわからないままだし、もう会うことはないわね。
自分自身に言い聞かせながらグラスを持ち上げ、再び口元に付けようとしたその時、隣で声がした。
「隣いいですか?」
せっかく至福の時を今まさに味わおうとしてるっていうのにタイミング悪いったら。
私は渋々グラスから口を外すと、正面を向いたままあいまいな微笑みを作り「どうぞ」と答えた。
「お楽しみのところ申し訳ありません」
椅子を引く音と一緒にその男性は私に頭を下げた。
「いえ、大丈夫です」
表情に出ちゃってたかな。
私はそう言いながら、かなり恐縮しているように感じた彼の方に顔を向け苦笑した。
「また会っちゃいましたね、meeさん」
へ??
思わず持っていたグラスを落としそうになる。
顔を上げた彼は、まさしく松本城で出会ってはいけないのに出会ってしまったsho-だったから。