「ね!駆とコヨイちゃん?こんな偶然ってないし、今からみんなで遊ばない!?」


「サンセー!!」とまろやんも元気にのっかる。


「今宵どうしたい?」


駆くんはあたしを見ることなく、返事を待っている。


「駆くんは?」


「俺は今宵に聞いてんだけど」


苛立った声にどきっとした。


あたし、多分思った以上に駆くんを怒らせた。


「ねっ!今宵行こうよ!」


まろやんに腕をからめられ、あたしは流されるがまま縦に頷いてしまった。


「うん」


駆くんが小さくため息をはいたことなんて、全然気づかなかった。