「ひゃぁー!!!今宵すごいじゃん!こんなイケメンから求愛されてるの!?」


「や、あのね……」


あぁどうしよう。
変なこと考えずに、付き合ってるって言ってしまえばよかった。


駆くんに失礼だなんて当たり前なことにどうして気づかなかったの。

ぼんやりしている自分が情けない。


「え? 駆に好きな人?」


きょとんとした顔のモチさんがあたしを一瞥した。


「……へぇ?」


首を傾げられて、あたしも首をかしげたくなる。