「大輔〜…大輔〜…大輔〜!!!」



僕は、後悔なんて、していないから。



これで良かったって、思ってるよ。



しばらく泣いた君は、少し落ち着いたようで、立ち上がった。



初めに、花、次に、飲み物。沢山のものを、僕の前に並べる。



…そして、僕の前に来て、手を合わせる。



「ごめんね…ごめんね…助けて、くれたのに。」




もう、謝らないでってば。



僕は、あの時の自分の判断を後悔なんてしてないんだから。



やがて彼女は泣き崩れ、冷たい、冷たい目の前の立派な石に触れる。



「泣かないで…」



届くはず、ないのに。



「幸せに、なって…」



聞こえるわけ、ないのに。