「どうしたの?その髪色」



「あぁ まあ 色々あって 話すから座って」


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「話?」

達也くんの前に座って 向かい合った時 ふと手元に目がいった。


「ずっと付き合ってた彼女と結婚することになった。」


「あ、そうなんだ。おめでとう。よかったね。」




「それで これからのことなんだけど。」



「大丈夫だよ、私たちのことは気にしないで。私たちのことは 知られたくないでしょ?」



「ごめん、ありがと。それじゃこれ。」



「お金も今日は大丈夫。 そのお金は奥さんと使って。今まで ありがとう。 おばあちゃんすごく助かってたと思う。」



「ごめんって 伝えといて。帰るわ。」