「この子、恋愛沙汰に鈍いだけで、頭はめちゃくちゃいいわよ?嫉妬の意味を知ってたように、広辞苑に載ってるような言葉は全部分かるし、計算なんて瞬殺よ?」


ちょっと、茉依、余計なことを…


優斗くんと涼太くんの視線がすごいんだけど…


「今のほんとか、梨那。」


はあ…


「…間違ってはないけど、ちょっと大袈裟だよ。確かに私は標準よりは頭いいけど、優斗くんよりは全然だよ。茉依の言うことは例えだから。」


優斗くんの問いに、私は冷静に返す。


「だよな、びっくりした。」

優斗くんも何も言わないけど、疑ってはないみたい。


まあさっき言ったことは嘘だからね。


さっき茉依が言ったことは、十中八九ほんと。


っていうか、優斗くんより、余裕で頭いい自信ある。


広辞苑の言葉は全部言葉の意味言えるし、計算…というより、数学の問題?は見ただけで答えが分かる。