私はいきなりのことに戸惑いながらも答えた。
「でも…どうしてそんなこと聞くの…?」
すると、少し優斗くんの目が泳いだ。
「あ、いや…いつか梨那と放課後遊べたらって思ったんだ。」
…私、パパとお兄ちゃん譲りで、結構洞察力鋭い方何だけどな…
優斗くんが何かをごまかしているのは分かるのに、それ以上は読み取れない。
こんなこと初めてかもしれない。
「…うん、私もいつか優斗くんと遊べたらいいな。」
「…おう、約束な。」
「うん……」
でもそれは、叶うはずのない約束。
嘘ついてごめんね、優斗くん…
「でも、寄り道禁止ってことは、縄倉達とも遊んだことないのか?」
「…そんなことはないよ。ちゃんと理由があれば許可してくれることもあるから。現に今日もちゃんと許可が出たから茉依達と一緒に、誕生日プレゼントを買いにショッピングモールに行くの。」