「…そうだ、お兄ちゃん呼びに来てくれたのにごめん!朝ご飯食べよ。」
「おう。」
私とお兄ちゃんが急いでリビングに行くと、もうご飯が並んでいた。
「あら、梨那おはよう。今日は珍しく寝坊?」
と、エプロン姿のママ。
「おはよう、ママ。うん、まあそんなとこ。パパもおはよ。」
すると、パパは新聞を畳んであいさつしてくれる。
「ああ、おはよう。そういえば今日は快斗の誕生日だろう?みんな来るのか?」
「ああ。朝から今日行くってラインがばんばん来てるよ。ったく、時間を考えろっての。」
そう言いながらも、お兄ちゃんは嬉しそう。
もちろん、私も嬉しい。
だって最近みんなと会えてなかったから。
「楽しみだね、お兄ちゃん。私、プレゼント用意してるから楽しみにしててね!」
ん?初耳って?
そりゃ言ってないもん。