お兄ちゃんは私のその一言で察したみたいだ。


「…梨那、おいで?」


私はその言葉に素直にお兄ちゃんの元へ行く。

ギュッ


「梨那、俺は何があっても梨那の味方だから。それだけは絶対忘れんなよ?」

「…うん。私はお兄ちゃん達がいてくれるだけで十分だよ。」


私はギュッとお兄ちゃんを抱きしめ返す。


「ありがとう、お兄ちゃん。大好きだよっ。」


そう言って、お兄ちゃんに笑顔を向ける。


お兄ちゃんのこと超シスコンとか言ってるけど、かくいう私もかなりブラコンだと思う。

…ん?

なんかお兄ちゃんの様子が変?


「お兄ちゃん?どうかした?」


私の問いに再び顔を真っ赤にさせるお兄ちゃん。


「いや、なんでもない…//こんなとこ新也 (しんや)に見られてたらどうなってたことか…」

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