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5年前の9月4日………


もう彰とここで過ごして一か月が経っていた。


すでに私の瞳は闇に染まりきっていた。


助けが来るなんてそんな期待は一ミリもしていなかった。


だって、しんにぃとかいにぃに大怪我を負わせて、せいちゃんときょうちゃんを死なせてしまったんだ。


そんな私が助けを求める権利なんてない、そう考えていた。


むしろ、来ないでほしいとも思った。




だって、そんなことをしたら、助けに来たその誰かが殺されてしまうかもしれないから……


だから、助けに来ないで……

もうやめて………


それが私の悲痛な心の叫びだった………




でも、私のその願いは、呆気なく散ることとなる………ーーー




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「梨那!!梨那!!」

「いるなら返事しろ!!」


………!?


この声はゆっくんとまさくんだ。