二人は私と血が繋がっていなくて男な上に、特に私のことが大好きだったから。


私はこんな状況なのに、びっくりするほどよく頭が回った。


「…そうだよ。だってあいつらを遊園地に来させるには、あの二人を怪我させる必要があったんだよね。」


「…最初からきょうちゃんとせいちゃんを狙ってたんでしょ?そして、二人が爆弾の解体技術のプロだと知っていた。」


すると、私の言葉に、こいつは目を見開いた。


「すごいね、ほんとに。正解だよ。やっぱり兄妹の中で梨那が一番頭いいんだね。」


…ほら、やっぱり。


しんにぃとかいにぃと私が知り合いだと知っている時点で、薄々ああって思ってはいたけど、これで確信した。


やっぱりこいつは、私のことを神山 梨那と知っている。