でも、あいつはそれに怯むことなく堂々と答える。


「そうだよ。あの爆弾を仕掛けたのは僕だよ。さすが僕の梨那。よく分かったね。」


「しんにぃとかいにぃを交通事故で怪我させたのもあんただよね?」




…そう。


こいつは、しんにぃとかいにぃを怪我させて、私と遊園地に行けなくさせた。


でも、二人なら他の人と行かせると踏んだんだろう。


それでどうやってきょうちゃん達が行くように仕向けたのかは分からない。


でも、明らかにきょうちゃんとせいちゃんに狙いの焦点を定めていたと見て間違いない。


10歳の私でも、分かる。


こいつが頭のいいしんにぃやかいにぃ、みんなよりも上手だと。


そして、こいつは私が神山 梨那だということを知っていると。


こいつは、私が大好きだと言った。


だから、おそらく私の周りにいたせいちゃんやきょうちゃんは邪魔だったんだ。