人々が叫び声を上げながら、爆発した場所から遠ざかっていく。
そんな中を私は、爆発した場所へと走り出す。
ゆっくんとまさくんが止めるのを振り切って………
「きょうちゃーーん!!せいちゃーーん!!」
私は、声のする限り大きな声で二人の名前を叫び続ける。
逃げて行く人達にジロジロ見られていたけど、そんなの関係ない。
でも、私のその行動は、あいつの思う壺だったんだ………
きっと、いつもの私だったら気づいただろう………
私の背後に近づく影に………ーーーー
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「んっ……」
次に目が覚めた時には、知らない場所にいた。
な、何……
ここどこ………?
見覚えのない光景に戸惑う。
「いたっ……」
身体を起こそうとすると、頭に鈍い痛みが走った。