「…そうだ。さすが梨那。察しがいいな。もう爆発までの時間がない。だから、俺たちがやるしかないんだ。」
せいちゃんもきょうちゃんも、すごく真剣な顔。
「俺と誠二で行って来るから、お前はここで大人しく雪洋と勝と待ってるんだぞ!」
いいな、と言うきょうちゃん。
だけど私は、ここで大人しくうん、なんて言わない。
「いや!私も行く!私だって爆弾の処理技術くらいあるもん!」
…そう。
私はまだ10歳ではあるけれど、爆弾の解体の仕方の知識があった。
「ダメだ!お前にやらせるわけにはいかない。いいか、絶対にここを動くんじゃないぞ!」
食い下がる私に、せいちゃんは怖い顔でビシッと言う。
それから、私を見張っておくようにとゆっくんとまさくんに私を預けた。
私は二人の後を追いたかったけど、ゆっくんとまさくんに行手をふさがれてしまい、それは叶わなかった…
もう二度ときょうちゃんとせいちゃんには会えないと知らずに………ーーー