この日、私は宣言通り、朝から乗り物に乗りまくって、かなり楽しんだ。
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「もうお昼だけど、梨那、何か食べる?」
ゆっくんの言葉に腕時計を見ると、もう12時半を過ぎていた。
「うーん、そうだね。そろそろお腹空いたかな。」
じゃあ、と話し合ってお店に入ろうとしていた時。
観覧車の辺りが騒がしくなっていた。
何かトラブルがあったみたいだ。
「俺と誠二で様子を見てくるから、梨那は雪洋と勝とここで待っとけよ。」
そう言うが早いが、きょうちゃんはせいちゃんと一緒に人混みの中へ消えていった。
「大丈夫かな……」
私はじっと二人が消えていった人混みの方を見つめる。
「あの二人が心配?」
「…うん。二人が優秀なことはことは重々承知してるんだけど……」
きょうちゃん達が大好きだから心配なんだ、とは言えず、口ごもる。