「ああ、ありがとな。だけど…俺と快斗がこんなんじゃ、約束の日、遊園地行けないな…。ほんと、ごめんな……」


自分はこんな事故に遭ったばかりだというのに、遊園地に行けないことを謝るしんにぃ。


「そんなの気にしないで。遊園地はまた次の機会があるかもしれないでしょ?でも、命は一つしかないから…。私は、しんにぃとかいにぃが無事だっただけで嬉しいよ。」


…本当に。


しんにぃとかいにぃ、それに遊園地だったら、天秤にかけるまでもなく、しんにぃ達の方が遥かに大事。


「…そうか。そんな風に言ってくれてありがとな。俺、早く退院できるように、リハビリ頑張るわ。」


しんにぃはニッと笑って言う。


…うん、いつものしんにぃだ。


「そうだね。だけど、無理だけは絶対ダメだからね、しんにぃ。」