私は内心、一刻も早くしんにぃとかいにぃに会いたい衝動を沈めた。


ママの後を四人そろって無言でついていく。

コンコン


ママは看護師さんに案内されて、ある病室のドアを叩く。


「はい。」


その声と同時に、中にいた看護師さんがドアを開けてくれる。


病室の中のベッドで寝ていたのは、しんにぃだった。


「しんにぃ……」


私は思わずポツリと呟いた。


ベッドで寝ているしんにぃをじっと見つめる。


足はママの言う通り、骨折しているみたいだったけど、無事なその姿を見て、すごく安堵した気持ちになった。


すると、私の小さな声に反応したかのように、しんにぃが目を覚ました。


「ん……あれ…梨那?来てくれたのか…?それに、母さんも、茉依ちゃん達も…」

「しんにぃ、無事でよかった……。」