・ 「ぷっ。 ねえ、栞菜ちゃん、そんな固くなんなくて大丈夫だよー!」 「そう。 ヨウに任せとけばいいんだよ」 眩しい。 一面が眩しい。 華やかな照明だけじゃない。 オシャレすぎる空間そのものが眩しい…!! わたしが廉くんに連れられてやってきたのは、すごくお洒落な美容院。 まわりのお客さんもみんな洗練されている大人の女の人ばかりだ。 わたしの場違い感はまず間違いなかったので、入口から震えが止まらなかった。