だから、恋愛感情が分かり始めた美羽は俺に好きって言わなくなった。



美羽ってとって俺は恋愛対象じゃねぇから。



そりゃあ、離れるか。



でも、俺はまだ恋愛対象として美羽が好き。



覚悟しろよ、美羽。



いつか美羽を振り向かせてやるから。




美羽と話せなくなっても、俺は寝てるふりをしながら美羽の声に耳を傾けて。



こっそり美羽の笑顔見て励みにした。



「美羽ちゃん、どこの高校に入学するの?」



「私は近場がいいから南高かな?」



南高か。俺もそこ行こ。



「結城くんぜひ、我が校に来てくれたまえ!君のバスケセンスに私は」



「すいません、俺は南高行きます」



推薦を蹴っ飛ばして美羽と同じ高校に入学した。