負けてらんねぇ。



更にバスケに夢中になる日々で俺の中は美羽とバスケだけ。



他は何もいらねぇ。



美羽もそうだろうか、そうであってほしい。



でも、違った。


中学生になって美羽は俺から離れってた。



ケンカしたわけでもねぇのに。



何でだ?



美羽は中学生になれば、一段と可愛くなって"女の子"から"女の人"になってる。



「なぁ、百瀬って可愛いよな!」



「俺のタイプ!」



当然、美羽はモテ始めやがって早く美羽の一番にならねぇとって焦ってる中。



「きゃー!累く〜ん!」



「カッコいい!!」



小学生の頃よりも俺に寄ってくる女が増えてうぜえ。



これが美羽なら全然苦にもならねぇよ。