……ああ、ダメだ。
(また泣いちゃう…)
グッ、と下唇を噛み、目頭に力を入れる。
(ダメ、ダメ)
そう思っても、あの光景がフラッシュバックする。
今にも流れようとする涙が溜まり、大粒になってこぼれ落ちようとした。
………その時。
「あれ……?誰かいる?」
扉の方から声がする。
あれ〜?って言ってる声と、足音が近づいてくる。
思わず涙が引っ込む。
(この声は………)
イヤな予感がする……。
どうしよう。どうしよう、どうしよう…!
タイミングが悪すぎるっ……!
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…