その曲を弾き終わり、鍵盤から手を離すと、一気に静寂が訪れる。
シーンとなったその空間で、私は、昔のことを思い出した。
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『アンタなんて、大っ嫌い!!』
ごめんね…、ごめんなさい。
泣いている背中に何度謝っただろう。
何度後悔しただろう。
『アンタはもう、ピアノを弾く権利がない!』
……冷たい声が私に襲いかかった。
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