『ふたり、いつまでも輝く時を永遠に』

千晃は匡祐の言葉を思い出していた。
匡祐の願いが叶ったら・・・匡祐がやろうとしていることが済んだら・・・私たちには永遠などないのだろうか。

そこには別れしかないのだろうか・・・。

千晃はずっと一緒にいたいと願いながら匡祐からの婚約指輪にそっと触れた。



「じゃぁ、次の戦場へ行きますか。」
「・・・はい」
匡祐が言っているのは、ホテルの最上階のレストランで待つ両家の顔合わせのことだった。
「あっ」
突然立ち止まった匡祐の背中に千晃がぶつかりそうになる。
「名前、二人の時は千晃って呼んでもいい?ってもう読んでるんだけどさ。」
「もちろん」
千晃の返事に匡祐は再び無邪気に微笑んだ。