千晃に気が付いて立ち上がり千晃の方へ近付く。
「服は?乾燥機に入れて大丈夫かな?」
「多分大丈夫です。」
千晃は化粧を完全に落とした無防備な自分の姿が恥ずかしくてうつむく。
「ちょっと待ってて。」
匡祐はそう言って乾燥機に千晃の服をかけるとドライヤーを持ち千晃のもとへ戻ってきた。
「これ」
と千晃にミネラルウォーターを差し出す。
千晃がそれを受け取ると匡祐はソファへ千晃を連れて行った。
千晃を座らせて千晃の髪を乾かしていく。
あまりの心地よさに千晃は眠くなってしまった。





いつの間にかソファにもたれて眠ってしまった千晃の体を匡祐はそっとソファに横にした。
毛布を掛け、千晃の無邪気な寝顔を見つめる。
悩みも吹き飛ぶような寝顔に匡祐は心が休まった。